Saab 97(1966-74)
Sonett(ソネット)と呼ばれるこのモデルは96ベースにFRPボディを被せたスポーツカー。
大きく分けて、ボディスタイルで2種類、エンジンで2種類ある。
ちなみにソネットというネーミングはsa natt(スウェーデン語)= how nice に由来している。
市販車はソネットIIからなのであるが、初代ソネットも存在する。
Saab 94という量産に至らなかった70kgのアルミモノコックにFRPボディをまとった車重500kg以下の軽量オープンスポーツカーがある。プロトタイプの6台のみが作られた。
ソネットII(1966-67)
市販車としては稀でFRP製のフロントフードがフェンダーごと一体で開くのが特徴。
24台の試作車も含め僅か258台しか生産されなかった。
ソネットII V4(1967-69)
1967年モデル後半から95、96同様にV4エンジンに換装される。
エンジンフードにはエンジンとの干渉を避けるため、大きなパワーバルジが付けられてる。
ソネットIII(1970-74)
販売実績が伴わなかったソネットIIボディに変わり、リトラクタブルヘッドライト、ファストバックを採用した直線的なラインを用いたシャープなボディを採用。
エンジンフードは最小面積しか開かないため、本格的な整備をする場合はフロント部のFRPボディを丸ごと取り外さなければいけない。
画像は左から
1967年式 SAAB97 SONETT II
1968年式 SAAB97 SONETT V4
1971年式 SAAB97 SONETT III