Saab 93 (1956-60)
1955年ニューヨークインターナショナルオートショウで92の発展型としてデビュー。
最も大きな変更点はエンジンを3気筒としたことで、パワーアップのみならず振動が大幅に軽減されたことにある。
そして、今やSaabにとっても最も大きい市場となっているアメリカに初めて上陸し、販売を開始したモデルでもある。
58年モデルから93Bへと進化した。変更点はウィンドウスクリーンがワンピースとなり、セマフォー・タイプの方向指示器に代わり、ターンシグナルランプが追加されるなど外観上の変更のほか、エンジンも38HPにスープアップされている。
60年モデルからドアがフロントヒンジとなった93Fとなる。
また、スポーツモデルとして圧縮比を上げるなどして45HPにパワーアップしたGT750が58年4月にニューヨークショウで発表され、600台が限定生産された。
このGT750は93の派生グレードとして捉えられているが例外的に61年まで生産された。61モデルは96ボディをまといギアボックスは4段となっているが、エンジンはそのまま使われている。
2ストローク直列3気筒縦置きエンジン:748cc、φ66×73mm、33hp、7.0kg-m
3速トランスミッション